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BUCK-TICKのレコードガイド|おすすめ盤と選び方

BUCK-TICK(バクチク)は、日本のロックシーンにおいて40年近くにわたり独自の美学を貫き続けた唯一無二のバンドです。櫻井敦司の妖艶なボーカルと今井寿の実験的なギターサウンドが織りなすダークで耽美的な世界観は、レコードというアナログメディアで聴くことで、その深淵な魅力がさらに引き立ちます。

BUCK-TICKとは?アーティストの概要

BUCK-TICKは1983年に群馬県藤岡市で結成されました。メンバーは櫻井敦司(ボーカル)、今井寿(ギター)、星野英彦(ギター)、樋口豊(ベース)、ヤガミトール(ドラム)の5人。1987年のメジャーデビュー以降、ゴシックロック、ニューウェイヴ、エレクトロニカ、インダストリアルなど、アルバムごとに音楽性を変化させながらも、一貫してダークで美しい世界観を追求し続けました。メンバーチェンジなしで活動を続けた稀有なバンドとしても知られています。2023年10月、フロントマンの櫻井敦司が逝去。バンドの歩みに終止符が打たれ、その功績は改めて大きな注目を集めました。

BUCK-TICKのレコード おすすめアルバム5選

1. TABOO(1989年)

3rdアルバムにしてバンドの代表作。「JUST ONE MORE KISS」「悪の華」など、ゴシックロックとニューウェイヴを融合させた楽曲が並びます。ダークな美学とポップさが絶妙に同居した、BUCK-TICKの音楽性を象徴する名盤です。

  • おすすめポイント: BUCK-TICKの耽美的世界観を凝縮した、入門に最適な代表作
  • 中古相場目安: 国内盤 3,000〜8,000円

2. 悪の華(1990年)

タイトルはボードレールの詩集に由来する4thアルバム。前作TABOOの路線をさらに深化させ、「悪の華」「ICONOCLASM」など、退廃的で芸術性の高い楽曲が揃っています。櫻井敦司のボーカル表現がさらに幅を広げた意欲作です。

  • おすすめポイント: 文学的な歌詞と耽美的サウンドが頂点に達した、ダークロックの金字塔
  • 中古相場目安: 国内盤 3,500〜9,000円

3. darker than darkness -style 93-(1993年)

インダストリアルやエレクトロニクスの要素を大胆に導入した転換点的アルバム。「die」「ドレス」など、それまでのバンドサウンドから大きく舵を切った実験的な楽曲が収録されています。90年代の音楽トレンドを先取りした先見性も評価されています。

  • おすすめポイント: 実験精神に満ちた転換期の傑作、ダークエレクトロの先駆的作品
  • 中古相場目安: 国内盤 3,000〜7,000円

4. 狂った太陽(1991年)

5thアルバム。ハードロック色が強まった楽曲から繊細なバラードまで、幅広い音楽性を見せた作品です。「Jupiter」「MACHINE」など、バンドのダイナミクスが存分に発揮されています。

  • おすすめポイント: 激しさと繊細さのコントラストが際立つ、バンドの底力を見せた力作
  • 中古相場目安: 国内盤 3,000〜7,500円

5. SEXY STREAM LINER(1997年)

エレクトロニカとノイズを全面に押し出した異色作。今井寿のサウンドメイキングが極限まで研ぎ澄まされ、「MY FUCKIN' VALENTINE」「LIMBO」など、挑戦的な楽曲が並びます。リリース当時は賛否を呼びましたが、現在では再評価が進んでいる作品です。

  • おすすめポイント: 時代を先取りしたエレクトロニック・ダークサウンドの先鋭的名盤
  • 中古相場目安: 国内盤 2,500〜6,000円

BUCK-TICKのオリジナル盤の見分け方

BUCK-TICKのレコードを集める際には、オリジナル盤の判別が大切です。特に初期のビクター盤は再発盤との違いが明確で、コレクター間で高い評価を受けています。

チェック項目 初期盤の特徴
レーベル ビクター音楽産業(初期)/ BMGビクター(中期以降)
マトリクスナンバー 内周刻印で初回プレスを確認
初回帯は独自のデザインで、再発帯とフォントや色が異なる
歌詞カード 初回プレスは特殊な紙質や印刷仕様のものがある

BUCK-TICKのレコードを買うときの注意点

  • 初期アルバムのアナログ盤は流通量が限られている:BUCK-TICKの活動期間の大半はCD時代と重なるため、アナログ盤が存在するのは初期作品が中心です。流通量が少なく、見つけたときが買い時です。
  • 櫻井敦司逝去後に相場が上昇している:2023年以降、中古市場での価格が上昇傾向にあります。購入を検討しているなら早めの判断をおすすめします。
  • ジャケットのアートワークを確認する:BUCK-TICKはジャケットデザインにもこだわりがあり、初回盤と再発盤でデザインが異なる場合があります。
  • 盤面の状態は必ずチェックする:中古市場に出回る個体数が限られているため、多少の傷は許容する必要がある場合もありますが、再生に影響するレベルの傷は避けましょう。
  • 海外盤の存在も把握しておく:一部の作品は海外でもリリースされており、国内盤との違いを理解した上で選びましょう。

BUCK-TICKをレコードで聴く魅力

  • 魅力1: 櫻井敦司の深みのあるバリトンボーカルが、アナログの温かい音質でより艶やかに響きます
  • 魅力2: 今井寿の実験的なギターサウンドのテクスチャーが、レコード特有の質感で立体的に再現されます
  • 魅力3: ゴシックで耽美的なアートワークを大判ジャケットで堪能できます
  • 魅力4: ダークな楽曲が持つ空気感や残響が、アナログならではの再生で一層深みを増します
  • 魅力5: メンバー不変のまま音楽性を進化させ続けたバンドの軌跡を、当時のメディアで辿ることができます

まとめ

  • BUCK-TICKは40年にわたりダークロックの最前線を走り続けた日本屈指のバンドです
  • オリジナル盤はCD時代以前の初期作品に限られるため、アナログ盤自体が希少です
  • 入門にはTABOOか悪の華から始めるのがおすすめです
  • 櫻井敦司の逝去以降、中古相場は上昇傾向にあるため、状態の良い盤は早めに確保しましょう
  • レコードで聴くBUCK-TICKは、デジタルでは再現しきれないダークで奥深い音の世界を体験させてくれます

Digital & Analog in Harmony.

テクノロジーとカルチャーの交差点から、共鳴を生み出す。Harmonic Society は、アナログの温もりとデジタルの可能性を掛け合わせ、音楽と文化の新しい体験を届けています。姉妹サイト Harmonic Society Philosophy では古代から現代までの哲学を、Post Web3 ではWeb3・ブロックチェーンの専門分析を発信しています。