Nujabes(ヌジャベス)のレコードガイド|おすすめ盤と選び方¶
Nujabes(ヌジャベス)は、ジャズとヒップホップを融合させた独自のサウンドで世界中の音楽ファンに愛されるプロデューサー・DJです。2010年に急逝した後もその音楽は色褪せることなく、むしろ時を経るごとに評価が高まり続けています。Nujabesの作品はレコードで聴いてこそ真の魅力が伝わるといえるでしょう。この記事では、Nujabesのレコードを集めるためのガイドを詳しくお届けします。
Nujabes(ヌジャベス)とは?アーティストの概要¶
Nujabesは本名を瀬葉淳(せば じゅん)といい、1974年東京都生まれのトラックメイカー・DJです。アーティスト名は本名のローマ字「Seba Jun」を逆から読んだものです。渋谷でレコードショップ「Tribe」を経営しながら、ジャズのサンプリングを軸にしたメロウで美しいヒップホップトラックを制作しました。アニメ「サムライチャンプルー」の音楽を手がけたことでも広く知られ、国内外に多くのファンを持っています。Shing02、Cise Starr(CYNE)、Substantial、五味誠といったアーティストとのコラボレーション作品も多く残しています。2010年2月26日、交通事故により36歳で急逝。没後にリリースされた「Spiritual State」を含め、その遺した音楽は「ローファイヒップホップ」の源流として世界的に再評価されています。
Nujabes(ヌジャベス)のレコード おすすめアルバム5選¶
1. Metaphorical Music(2003年)¶
Nujabesの1stアルバムにして、ジャズヒップホップの金字塔と称される名盤です。「Blessing It」「Lady Brown feat. Cise Starr」「Kumomi」など、ジャズのサンプルを巧みに織り込んだメロウなトラックが並びます。レコードで聴くと、サンプリング元のジャズレコードの質感がそのまま活かされた音の温かみを体感できます。
- おすすめポイント: ジャズサンプルの温かみがレコード再生で二重のアナログ感を生み出す
- 中古相場目安: 国内盤 15,000〜40,000円
2. Modal Soul(2005年)¶
2ndアルバムで、Nujabesの最高傑作と評されることの多い作品です。「feather feat. Cise Starr」「Luv(sic.) Part 3 feat. Shing02」「reflection eternal」など、珠玉のトラックが揃っています。前作よりもさらに洗練されたプロダクションで、聴くたびに新しい発見があります。
- おすすめポイント: 緻密なビートとメロウなサンプリングの絶妙なバランスをアナログの解像感で味わえる
- 中古相場目安: 国内盤 15,000〜45,000円
3. Spiritual State(2011年)¶
Nujabes没後にリリースされた3rdアルバムです。生前にほぼ完成していた作品を、関係者が丁寧にまとめ上げました。「Spiritual State feat. Uyama Hiroto」「Gone Are the Days」など、より深い精神性を感じさせる楽曲が収録されています。
- おすすめポイント: 遺作としての深い精神性がレコードの持つ温かみと共鳴する
- 中古相場目安: 国内盤 10,000〜30,000円
4. Hydeout Productions 1st Collection(2003年)¶
Nujabes主宰のレーベル「Hydeout Productions」のコンピレーションアルバムです。Nujabes自身のトラックに加え、レーベル所属アーティストの楽曲も収録されており、Nujabesが目指した音楽の世界観を俯瞰できます。
- おすすめポイント: Nujabesの音楽的ビジョンの全体像をレコードで通して体験できる
- 中古相場目安: 国内盤 8,000〜20,000円
5. Hydeout Productions 2nd Collection(2007年)¶
レーベルコンピの第2弾で、前作よりもさらに幅広い音楽性を収録しています。Nujabesのトラックはもちろん、Uyama Hiroto、Fat Jon、Cise Starrなど、関連アーティストの楽曲も聴きどころです。
- おすすめポイント: Nujabes周辺の豊かな音楽シーンをレコードで俯瞰できるコレクション
- 中古相場目安: 国内盤 6,000〜15,000円
Nujabes(ヌジャベス)のオリジナル盤の見分け方¶
Nujabesのレコードは自主レーベル「Hydeout Productions」からのリリースが中心で、オリジナル盤は非常に希少です。以下のポイントを確認しましょう。
| チェック項目 | 初期盤の特徴 |
|---|---|
| レーベル | Hydeout Productions(自主レーベル)からのリリースがオリジナル。Tribe(渋谷のショップ)での販売が最初期 |
| マトリクスナンバー | 内周刻印で初回プレスを確認 |
| 帯 | 初回盤には帯が付属し、再発盤とはデザインやカラーが異なる |
| 12インチシングル | アルバム収録曲の先行12インチシングルが存在し、これらは特に希少価値が高い |
Nujabes(ヌジャベス)のレコードを買うときの注意点¶
- 価格高騰が著しい: Nujabesの急逝以降、レコードの価格は年々高騰しています。特に「Modal Soul」「Metaphorical Music」のオリジナル盤は非常に高額です。信頼できるショップで適正価格を確認しましょう。
- ブートレグに厳重注意: 人気の高さから非公式のブートレグ盤が多数出回っています。Hydeout Productionsの公式リリースであることを必ず確認しましょう。
- 12インチシングルも視野に: アルバム収録曲の12インチシングル盤は、アルバムとは異なるバージョンやリミックスが収録されていることがあります。コレクターには必聴です。
- 盤の状態は特に慎重に: ジャズヒップホップは静かなパートが多く、盤のキズやホコリによるノイズが目立ちやすくなります。可能な限り状態の良いものを選びましょう。
- 再発情報をチェック: Hydeout Productionsからの公式再発が不定期に行われることがあります。再発のタイミングで新品を購入するのが最もコストパフォーマンスが良い方法です。
Nujabes(ヌジャベス)をレコードで聴く魅力¶
- サンプリングの原体験: ジャズレコードからサンプリングされたトラックをレコードで聴くことで、Nujabesの制作プロセスを追体験できます。
- 低域の豊かさ: ヒップホップのビートはレコードの豊かな低域再生で真価を発揮し、体に響くグルーヴを体感できます。
- メロウな音の質感: アナログ再生ならではの温かみが、Nujabesのメロウなサウンドと完璧にマッチします。
- DJカルチャーとの接続: Nujabes自身がDJ・レコードショップオーナーであり、レコードで聴くことは彼の音楽への最大のリスペクトです。
- コレクションとしての価値: 希少性の高いNujabesのレコードは、音楽的価値とコレクターズアイテムとしての価値を兼ね備えています。
まとめ¶
- Nujabesはジャズとヒップホップを融合させた独自のサウンドで世界的に愛されるプロデューサーで、2010年に急逝しました。
- おすすめの入門盤は「Modal Soul」と「Metaphorical Music」で、ジャズヒップホップの最高峰を体験できます。
- オリジナル盤はHydeout Productionsからのリリースが基本で、ブートレグが多く出回っているため公式盤の確認が重要です。
- 価格は高騰傾向にありますが、公式再発のタイミングを狙えば適正価格で入手できる可能性があります。
- ジャズサンプルをレコードで聴くという二重のアナログ体験は、Nujabesの音楽を最も深く味わう方法です。
Digital & Analog in Harmony.
テクノロジーとカルチャーの交差点から、共鳴を生み出す。Harmonic Society は、アナログの温もりとデジタルの可能性を掛け合わせ、音楽と文化の新しい体験を届けています。姉妹サイト Harmonic Society Philosophy では古代から現代までの哲学を、Post Web3 ではWeb3・ブロックチェーンの専門分析を発信しています。