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Queen(クイーン)のレコードガイド|おすすめ盤と選び方

Queen(クイーン)は、壮大なコーラスワーク、ジャンルを超えた音楽性、そしてフレディ・マーキュリーの圧倒的なヴォーカルで世界中を魅了し続けるロックバンドです。彼らの楽曲はレコードで聴くことでスタジオワークの緻密さがより鮮明に伝わり、アナログならではの迫力と温かみを堪能できます。この記事では、おすすめアルバムやオリジナル盤の見分け方を解説します。

Queenとは?バンドの概要

Queenは1970年にイギリス・ロンドンで結成され、1991年のフレディ・マーキュリー逝去まで約20年にわたって活動したロックバンドです。4人のメンバー全員が作曲を手がけ、それぞれが異なる音楽的個性を持ち寄ることで、他に類を見ない多彩なサウンドを生み出しました。

  • フレディ・マーキュリー(ヴォーカル、ピアノ) — 4オクターブの声域を持つとされる伝説的ヴォーカリスト。圧倒的なステージパフォーマンスでも知られる
  • ブライアン・メイ(ギター、ヴォーカル) — 自作ギター「レッド・スペシャル」を駆使し、オーケストラのような重層的なギターサウンドを構築するギタリスト
  • ロジャー・テイラー(ドラムス、ヴォーカル) — パワフルかつ繊細なドラミングと高音域のコーラスでバンドの屋台骨を支える
  • ジョン・ディーコン(ベース) — 堅実なベースラインで楽曲を支えながら、「Another One Bites the Dust」「I Want to Break Free」など数々のヒット曲を書いたソングライター

Queenの最大の魅力は、ハードロック、プログレッシブ・ロック、オペラ、ディスコ、ファンクなど多彩なジャンルを自在に横断する音楽性です。「Bohemian Rhapsody」に象徴されるように、一つの楽曲の中でバラード、オペラ、ハードロックが融合する大胆な構成は、ロック史上でも唯一無二のものといえるでしょう。さらに、4人全員がソングライターとして貢献しているため、アルバムごとに驚くほどバラエティ豊かな楽曲が揃っています。

おすすめアルバム5選

Queenのオリジナルアルバムは全15枚。レコード初心者にもおすすめの5枚を紹介します。

1. A Night at the Opera(1975年)

Queenの最高傑作との呼び声が高い4thアルバム。「Bohemian Rhapsody」を筆頭に、メンバー4人全員の作曲力が頂点に達した名盤です。バラード「Love of My Life」、ハードロック「Death on Two Legs」、ミュージックホール調の「Seaside Rendezvous」など、1曲ごとにまったく異なるジャンルが展開され、レコードのA面・B面それぞれに壮大なドラマが詰まっています。

  • おすすめポイント: 「Bohemian Rhapsody」をレコードの音圧で体験できる感動は格別。アルバム全体の構成美も見事
  • 中古相場目安: 国内盤 2,000〜5,000円、UKオリジナル盤 8,000〜30,000円

2. Queen II(1974年)

2ndアルバムにして、Queenの音楽的野心が爆発した初期の傑作。A面を「Side White」、B面を「Side Black」と名付け、コンセプチュアルな構成を試みています。特にB面はブライアン・メイの多重録音ギターとフレディのヴォーカルが織りなす壮大な組曲のような展開で、レコードで通して聴く醍醐味を存分に味わえます。「The March of the Black Queen」の緻密な構成は圧巻です。

  • おすすめポイント: A面とB面のコントラストがレコードの形式を活かしきっている
  • 中古相場目安: 国内盤 2,000〜5,000円、UKオリジナル盤 8,000〜25,000円

3. News of the World(1977年)

「We Will Rock You」「We Are the Champions」という2大アンセムを収録した7thアルバム。冒頭2曲の強烈なインパクトに目を奪われがちですが、アルバム全体を通して聴くとハードロック、バラード、ジャズ風のナンバーが巧みに配置された充実作であることがわかります。フランク・ケリーによるロボットのジャケットアートも印象的で、12インチのレコードで手に取る満足感があります。

  • おすすめポイント: 誰もが知る名曲をレコードの迫力あるサウンドで体感できる
  • 中古相場目安: 国内盤 1,500〜4,000円、UKオリジナル盤 5,000〜20,000円

4. Sheer Heart Attack(1974年)

3rdアルバム。ハードロックからポップ、プログレまで幅広いスタイルを凝縮した1枚で、Queenが世界的な成功を収めるきっかけとなりました。キラーチューン「Killer Queen」の洗練されたポップセンス、「Brighton Rock」のギターソロの応酬、「Stone Cold Crazy」のスラッシュメタルの先駆けともいえる疾走感など、聴きどころが満載です。

  • おすすめポイント: 多彩な楽曲がテンポよく並び、レコード片面ごとに異なる表情を楽しめる
  • 中古相場目安: 国内盤 1,500〜4,000円、UKオリジナル盤 5,000〜20,000円

5. The Game(1980年)

全米1位を獲得した8thアルバム。「Crazy Little Thing Called Love」のロカビリー調のシンプルさ、「Another One Bites the Dust」のファンキーなグルーヴなど、Queenの新境地が詰まった作品です。バンド初のシンセサイザー使用作品でもあり、80年代のサウンドへの移行を象徴しています。ポップでありながらバンドの個性を失わないバランス感覚が光ります。

  • おすすめポイント: ポップで聴きやすく、Queen入門にも最適。レコードで聴くベースラインの迫力は格別
  • 中古相場目安: 国内盤 1,500〜4,000円、UKオリジナル盤 5,000〜15,000円

オリジナル盤の見分け方

Queenのレコードはプレス国やリリース時期によってレーベルデザインが異なります。オリジナル盤再発盤を見分けるポイントを押さえておきましょう。

UKオリジナル盤のチェックポイント

QueenのオリジナルはUK盤(EMIレーベル)です。

チェック項目 初期盤の特徴
レーベル 1st〜3rdアルバムはEMIレーベル。4th「A Night at the Opera」以降はバンド自身のEMI傘下レーベルへ移行
マトリクスナンバー デッドワックス(溝のない部分)に刻印された番号。末尾の数字が若いほど初期プレス
ジャケット 初期盤はラミネート加工(光沢仕上げ)が施されていることが多い
インナースリーブ 初期プレスはEMIのカスタムインナースリーブが付属

プレス国による違い

Queenは世界的な人気バンドだったため、各国でプレスされました。

  • UK盤: EMIプレス。オリジナルとして最も評価が高く、コレクター人気も高い
  • US盤: Elektraレーベルからリリース。UK盤とはミックスやマスタリングが異なる場合がある
  • 日本盤: 東芝EMIからリリース。付きは海外コレクターからも人気が高く、プレミアがつくことも

日本盤の特徴と魅力

Queenの国内盤は、東芝EMI(現ユニバーサルミュージック)からリリースされました。

  • 付き: 初回帯付きの完品は中古市場で高値がつきやすい。特に初期作品の帯付きは希少
  • 日本語ライナーノーツ: 日本独自の詳細な解説が付属しており、楽曲理解の助けになる
  • プレス品質: 日本盤は静電気対策や盤質の面で安定した品質を誇り、実用盤として高い評価を得ている

中古レコードの選び方と注意点

Queenのレコードは流通量が多いため、中古市場で比較的手に入りやすいアーティストです。購入時に知っておきたいポイントをまとめます。

  • ベスト盤とオリジナルアルバムを区別する: Queenは「Greatest Hits」をはじめ多数のベスト盤・編集盤が存在します。まずはオリジナルアルバムで通して聴くことをおすすめします
  • 盤の状態を確認する: 1970〜80年代のレコードは50年近く経過しているものもあるため、グレーディングをしっかり確認しましょう。VG+以上であれば十分に楽しめます
  • リマスター再発盤も検討する: 近年リリースされたハーフスピードマスタリング盤や180g重量盤は、音質面で非常に優れています。オリジナル盤にこだわらないのであれば、入門用として最適です
  • UK盤・US盤・日本盤の違いに注意: プレス国によってマスタリングが異なるため、音の印象が変わります。UK盤が最もオリジナルに近いとされますが、日本盤も盤質の高さで人気があります
  • ジャケットの状態も重要: Queenのアルバムはジャケットアートも魅力の一つです。特に「Queen II」の象徴的なポートレートや「News of the World」のロボットのイラストなど、リングウェアやダメージの少ないジャケットを選びたいところです

まとめ

  • Queen(クイーン)のオリジナルアルバムは全15枚。最初の1枚には『A Night at the Opera』がおすすめ
  • UKオリジナル盤はEMIレーベルが目印。マトリクスナンバーやジャケットの仕上げで初期プレスを判別できる
  • 日本盤は帯付きが海外コレクターにも人気。プレス品質の高さも魅力
  • 近年のリマスター再発盤(ハーフスピードマスタリング盤など)は音質が優秀で、入門用に最適
  • 4人のメンバーが生み出した多彩な音楽は、レコードで通して聴くことでアルバムとしての真価を発揮する

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