スピッツのレコードガイド|おすすめ盤と選び方¶
スピッツ(Spitz)は、日本のロックバンドの中でも長年にわたり愛され続けている国民的バンドです。草野マサムネの透き通るような高音ボーカルと、シンプルながら深みのあるバンドサウンドは、世代を超えて多くのリスナーの心に寄り添い続けています。レコードで聴くスピッツは、その繊細な音の粒立ちがより鮮明に浮かび上がり、楽曲の持つ美しさを一層引き立てます。
スピッツとは?アーティストの概要¶
スピッツは1987年に東京造形大学の同級生を中心に結成されました。メンバーは草野マサムネ(ボーカル・ギター)、三輪テツヤ(ギター)、田村明浩(ベース)、崎山龍男(ドラム)の4人。1991年のメジャーデビュー以降、「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」「楓」など、数え切れないヒット曲を生み出してきました。パンクやニューウェイヴに影響を受けたルーツを持ちながらも、ポップで親しみやすいメロディと、文学的で比喩に富んだ歌詞が特徴です。メンバーチェンジなしで30年以上活動を続け、常にリスナーに寄り添う姿勢を貫いている稀有なバンドです。
スピッツのレコード おすすめアルバム5選¶
1. ハチミツ(1995年)¶
バンドの代表作にして、日本のポップロック史に残る名盤。「ロビンソン」「涙がキラリ☆」「ハチミツ」など、珠玉のメロディが詰まった作品です。春の陽だまりのような温かさと、どこか切ない余韻が共存する、スピッツの魅力が凝縮された1枚です。
- おすすめポイント: 国民的ヒット「ロビンソン」を含む、スピッツの魅力が詰まった最高傑作
- 中古相場目安: 国内盤 4,000〜12,000円
2. 名前をつけてやる(1991年)¶
2ndアルバム。後の洗練されたポップ路線とは異なり、パンクやオルタナティヴの影響が色濃い初期の名作です。「ヒバリのこころ」「プール」「日曜日」など、荒削りながらも独特の美意識が光る楽曲が揃っています。
- おすすめポイント: パンク/オルタナの影響が残る初期の隠れた名盤、通好みの1枚
- 中古相場目安: 国内盤 3,000〜8,000円
3. フェイクファー(1998年)¶
8thアルバム。「スカーレット」「楓」「冷たい頬」など、叙情的で深みのある楽曲が並ぶ秋冬のような作品です。音の空間を活かしたアレンジが特徴で、レコードで聴くとその奥行きがさらに際立ちます。
- おすすめポイント: 深い叙情性と繊細なアレンジが光る、秋冬に聴きたい名盤
- 中古相場目安: 国内盤 3,500〜10,000円
4. 空の飛び方(1994年)¶
5thアルバム。「空も飛べるはず」「スパイダー」「青い車」など、ブレイク直前のバンドの勢いと初期の繊細さが共存した作品です。ポップさとオルタナティヴ感のバランスが絶妙で、ファンの間でも人気の高いアルバムです。
- おすすめポイント: 名曲「空も飛べるはず」収録、ポップとオルタナが絶妙に融合した名盤
- 中古相場目安: 国内盤 3,500〜9,000円
5. インディゴ地平線(1996年)¶
7thアルバム。「チェリー」「渚」「初恋クレイジー」など、ハチミツの大ヒットを受けてリリースされた作品です。前作のポップさを継承しつつも、より落ち着いたトーンで統一されており、アルバムとしてのまとまりが優れています。
- おすすめポイント: 大ヒット曲「チェリー」を含む、ハチミツに次ぐ人気盤
- 中古相場目安: 国内盤 3,500〜9,000円
スピッツのオリジナル盤の見分け方¶
スピッツのレコードを集める際は、オリジナル盤かどうかの判別が重要です。メジャーデビューがCD全盛期にあたるため、当時のアナログ盤はプロモーション用など限定的なリリースが中心でした。
| チェック項目 | 初期盤の特徴 |
|---|---|
| レーベル | ポリドール(初期)/ ユニバーサルミュージック(現行) |
| マトリクスナンバー | 内周刻印で初回プレスを確認 |
| 帯 | オリジナル帯は当時のデザインを反映、再発帯とは書体やレイアウトが異なる |
| 盤の重量 | 近年の再発盤は180g重量盤仕様のものが多い |
スピッツのレコードを買うときの注意点¶
- アナログ盤のリリース状況を把握する:スピッツのオリジナルアナログ盤はCD時代のリリースが中心のため、当時のLPは非常に希少です。近年の再発アナログ盤も視野に入れましょう。
- 再発盤の品質も高い:近年リリースされている再発アナログ盤は180g重量盤仕様で音質も優れています。必ずしもオリジナル盤にこだわる必要はありません。
- 帯や付属品の有無を確認する:コレクション目的であれば、帯・歌詞カード・ライナーノーツが揃った完品を選びましょう。
- 盤面の状態を慎重に確認する:スピッツの楽曲は繊細な音が多いため、盤面のキズやホコリが音質に影響しやすいです。状態の良い盤を選びましょう。
- プロモ盤に出会えたらチャンス:ラジオ局などに配布されたプロモーション盤は非常に希少で、コレクターズアイテムとして高い価値があります。
スピッツをレコードで聴く魅力¶
- 魅力1: 草野マサムネの透き通るボーカルが、アナログの温かい再生で一層美しく響きます
- 魅力2: 繊細なギターのアルペジオやアコースティック楽器の質感が、レコードならではの解像感で浮かび上がります
- 魅力3: 楽曲のもつ「空気感」や「余韻」が、アナログ再生ではより豊かに感じられます
- 魅力4: A面・B面の構成で聴くことで、アルバムの流れをより意識した深い鑑賞体験ができます
- 魅力5: レコードを聴く時間そのものが、スピッツの楽曲が持つ穏やかな世界観と調和します
まとめ¶
- スピッツは30年以上にわたり日本のポップロックシーンの第一線で活躍する国民的バンドです
- オリジナル盤のアナログは非常に希少ですが、近年の高品質な再発盤でもその魅力を十分に味わえます
- 入門にはハチミツかフェイクファーがおすすめで、バンドの魅力を幅広く楽しめます
- 繊細な楽曲が多いため、盤面のコンディションには特に注意して選びましょう
- レコードで聴くスピッツは、楽曲の持つ温もりと繊細さをアナログの質感でより深く体験できます
Digital & Analog in Harmony.
テクノロジーとカルチャーの交差点から、共鳴を生み出す。Harmonic Society は、アナログの温もりとデジタルの可能性を掛け合わせ、音楽と文化の新しい体験を届けています。姉妹サイト Harmonic Society Philosophy では古代から現代までの哲学を、Post Web3 ではWeb3・ブロックチェーンの専門分析を発信しています。