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The Doors(ドアーズ)のレコード入門ガイド|おすすめ盤と魅力を解説

The Doors(ドアーズ)は、ジム・モリソンのカリスマ的なヴォーカルとレイ・マンザレクの幻想的なオルガンサウンドで知られる、1960年代を代表するロックバンドです。わずか6年の活動期間で残したアルバムは、今もレコードで聴く価値のある名盤ばかりです。

The Doorsとは?バンドの概要

The Doorsは1965年にロサンゼルスで結成されました。メンバーは以下の4人です。

  • ジム・モリソン(ヴォーカル) — 詩人としての顔も持つカリスマ的フロントマン
  • レイ・マンザレク(キーボード) — ベースラインもキーボードで担当した独自のスタイル
  • ロビー・クリーガー(ギター) — フラメンコやジャズの影響を受けた繊細なプレイ
  • ジョン・デンズモア(ドラムス) — ジャズ的なアプローチで楽曲にグルーヴを与えた

The Doorsの最大の特徴は、ベーシストがいないことです。レイ・マンザレクが左手でベースパートを弾き、右手でオルガンのメロディを奏でるという独特の編成が、他のバンドにはない浮遊感のあるサウンドを生み出しました。

ジム・モリソンの文学的で挑発的な歌詞、サイケデリックでありながらブルースに根ざした音楽性は、当時のカウンターカルチャーの象徴となり、現在も世界中のリスナーを惹きつけ続けています。

The Doorsのレコード おすすめアルバム5選

The Doorsのスタジオアルバムは全6枚(ジム・モリソン在籍時)。どれから聴くべきか、おすすめ順に紹介します。

1. The Doors(1967年)

デビューアルバムにして最高傑作との呼び声も高い1枚です。「Light My Fire」「Break on Through (To the Other Side)」「The End」など、代表曲が目白押し。11分を超える「The End」のドラマティックな展開は、レコードの片面をまるごと使った構成で、アナログならではの没入感を味わえます。

  • おすすめポイント: 初めてのDoors体験に最適、A面・B面の構成が秀逸
  • 中古相場目安: 国内盤 2,000〜5,000円、USオリジナル盤 15,000〜50,000円

2. Strange Days(1967年)

デビュー作と同年にリリースされた2ndアルバム。「People Are Strange」「Love Me Two Times」といったシングル曲に加え、アルバム全体の統一感が見事です。実験的なサウンドプロダクションも聴きどころで、レコードで聴くとその音の広がりをより深く感じられます。

  • おすすめポイント: ダークで実験的な世界観、アルバムとしての完成度が高い
  • 中古相場目安: 国内盤 2,000〜4,000円、USオリジナル盤 10,000〜30,000円

3. L.A. Woman(1971年)

ジム・モリソン在籍時の最後のアルバム。ブルース色が強まり、バンドとしての円熟味が感じられる作品です。タイトル曲「L.A. Woman」のドライブ感あふれる展開、「Riders on the Storm」の雨音と幻想的なサウンドは、レコードの温かみのある音で聴くと格別です。

  • おすすめポイント: ブルースロックの傑作、バンドの集大成
  • 中古相場目安: 国内盤 2,000〜4,000円、USオリジナル盤 8,000〜25,000円

4. Morrison Hotel(1970年)

5thアルバム。ブルースやR&Bへの回帰が鮮明な作品で、「Roadhouse Blues」のストレートなロックンロールが痛快です。前作までのサイケデリックな要素が抑えられ、よりタイトでラフなサウンドが楽しめます。

  • おすすめポイント: 骨太なブルースロック、ライブ感のあるレコーディング

5. Waiting for the Sun(1968年)

3rdアルバムで、全米1位を獲得した商業的にも成功した作品。「Hello, I Love You」は彼らの最大のヒット曲の一つです。ポップな楽曲とダークな楽曲のバランスが取れた、聴きやすいアルバムです。

  • おすすめポイント: キャッチーな楽曲が多く入門向き

The Doorsのオリジナル盤の見分け方

The Doorsのレコードをコレクションするなら、オリジナル盤再発盤の違いを知っておくことが重要です。

USオリジナル盤のチェックポイント

チェック項目 オリジナル盤の特徴
レーベル Elektra ゴールドレーベル(初期)
マトリクスナンバー 末尾に「A」「B」(初回プレス)
ジャケット テクスチャード(エンボス加工)の場合あり
インナースリーブ Elektra のカタログ付き

USオリジナル盤はElektraレーベルからリリースされており、初期プレスはゴールド(金色)のレーベルが特徴です。後のプレスでは「バタフライ」レーベルに変わるため、レーベルの色とデザインが判別の大きな手がかりになります。

日本盤の魅力

The Doorsの国内盤は、帯(Obi)付きの状態が良いものはコレクターの間で人気があります。特に初期の日本グラモフォン盤やキング盤は、独自のジャケットデザインが施されていることもあり、海外のコレクターからも高い評価を受けています。

The Doorsのレコードを買うときの注意点

The Doorsは人気アーティストだけに、レコードの流通量は比較的多く、中古市場で見つけやすいバンドの一つです。ただし、いくつか注意すべきポイントがあります。

  • 盤の状態を確認する: 1960年代のレコードは年代相応の劣化があるため、グレーディングをしっかり確認しましょう。VG+以上であれば快適に聴けます
  • モノラル盤とステレオ盤: 1stと2ndアルバムにはモノラル盤が存在します。モノラル盤はステレオ盤よりも希少で、音の塊感が異なる独自の魅力があります
  • ベスト盤との違いに注意: 中古市場にはベスト盤やコンピレーション盤も多く出回っています。オリジナルアルバムを聴くことで、バンドが意図した曲順と流れを体験できます
  • 再発盤も高品質: 近年のリマスター再発盤は音質が優れており、入門用としては十分おすすめできます。まずは再発盤から始めて、気に入ったらオリジナル盤を探してみるのも良い方法です

レコードの購入場所については、レコードの購入場所ガイドも参考にしてみてください。

The Doorsをレコードで聴く魅力

The Doorsの音楽は、レコードとの相性が抜群です。その理由をいくつか挙げてみましょう。

  • アナログ��音の時代の作品: 1960年代のアナログ録音がそのままヴァイナルの溝に刻まれており、デジタル変換を経ない本来の音を楽しめます
  • A面・B面の構成: The Doorsのアルバムは、A面とB面の曲順にまで意識が払われています。片面を聴き終えてレコードを裏返すという行為が、アルバム体験をより深いものにします
  • レイ・マンザレクのオルガンの温かみ: VOXコンチネンタルやローズピアノの倍音豊かなサウンドは、レコードの温かい再生音と見事に調和します
  • 「The End」の没入体験: 11分を超える大作を、針を落としてから最後まで聴き通す体験は、デジタル再生では得られない集中力と没入感をもたらしてくれます

まとめ

  • The Doors(ドアーズ)は1960年代ロックを代表するバンドで、全6枚のスタジオアルバムはどれもレコードで聴く価値がある
  • 最初の1枚にはデビューアルバム『The Doors』がおすすめ。「Light My Fire」「The End」など代表曲を収録
  • USオリジナル盤はElektraゴールドレーベルが目印。日本盤は帯付きがコレクターに人気
  • 中古市場での流通量は多く、再発盤も高品質なため、比較的入手しやすいアーティスト
  • アナログ録音世代の作品だけに、レコードで聴くことで本来の音の魅力を最大限に引き出せる

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