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レコード初心者は何を買えばいい?最初の1枚の選び方完全ガイド

レコード初心者は何を買えばいいのか――結論から言えば、まずは自分が好きなアーティストの定番アルバムを1枚選ぶのが最も確実です。ここでは、ジャンル別のおすすめ盤から予算・購入先まで、最初の1枚にたどり着くための道筋をわかりやすくご案内します。

最初の1枚を選ぶときに大切な考え方

選択肢の多さに戸惑うのは当然です。以下の3つを軸にすると「自分にとっての正解」が見えてきます。

  1. 好きな音楽を最優先にする — まずは何度も聴きたいと思える作品を選びましょう。名盤ランキングも参考になりますが、自分の好みが最優先です。
  2. 手に取りやすい価格帯から始める — 最初から希少盤を狙う必要はありません。新品のリイシュー盤や状態の良い中古盤なら無理のない予算で始められます。
  3. 音の体験を重視する — CDやストリーミングとは異なる温かみのある音質がレコードの魅力です。なぜレコードの音は違うのかもぜひ読んでみてください。

ジャンル別・初心者におすすめの定番レコード

どのジャンルにも「最初の1枚」にふさわしい定番アルバムがあります。プレスの流通量が多く比較的入手しやすい作品を中心に、ジャンルごとにまとめました。

ジャンル アルバム アーティスト おすすめの理由 新品価格の目安
ロック Abbey Road The Beatles アナログ録音の最高峰。曲の流れがレコードのA面/B面構成で際立つ 3,500〜4,500円
ジャズ Kind of Blue Miles Davis ジャズ入門の定番中の定番。静かな夜に針を落としたい1枚 3,000〜4,500円
ソウル/ファンク What's Going On Marvin Gaye アナログの温かみとソウルの深みが見事に調和する名盤 3,500〜5,000円
シティポップ FOR YOU 山下達郎 日本のレコード文化を代表する1枚。国内盤が手に入りやすい 3,500〜4,500円
エレクトロニック Selected Ambient Works 85-92 Aphex Twin アナログならではの空気感を存分に味わえる 4,000〜5,500円

上の表はあくまで一例です。大切なのは「自分が聴きたい音楽」を選ぶことです。

新品レコードと中古レコードはどちらがいい?

初心者がまず迷うポイントの一つが、新品と中古のどちらを買うかという問題です。それぞれにメリットとデメリットがありますので、目的に合わせて選びましょう。

比較項目 新品(リイシュー盤) 中古レコード
価格帯 3,000〜5,000円が中心 500〜3,000円程度(状態による)
盤の状態 新品なので安心 盤面・ジャケットの確認が必要
音質 最新リマスターで高品質なものが多い プレス時期やマスタリングによって異なる
入手しやすさ 在庫があれば確実に買える 掘り出し物との出会いは一期一会
付属品 完備されている 帯やライナーノーツが欠品の場合がある
楽しさ 安心して購入できる 探す過程そのものが楽しい

初めての1枚には新品のリイシュー盤をおすすめします。盤の状態を気にせず、純粋に音楽を楽しめるからです。慣れてきたら中古レコードの選び方を参考に、中古盤の世界にも踏み出してみてください。

レコード初心者の予算はどれくらい必要?

レコード盤だけでなく、再生環境の費用も含めて考えておくと安心です。

レコード盤の予算目安

  • 新品レコード: 1枚あたり3,000〜5,000円が一般的です。輸入盤は国内盤より安い場合もあります
  • 中古レコード: 状態やタイトルによりますが、500〜3,000円程度で良質な盤が見つかります
  • まずは月3,000〜5,000円から: 月に1〜2枚のペースなら無理なく続けられます

再生環境の初期費用

レコードを聴くには再生機器が必要です。最低限の構成と、より良い音で楽しむ構成を比較してみます。

構成 機材 費用の目安
入門構成 スピーカー内蔵プレーヤー 15,000〜30,000円
おすすめ構成 プレーヤー+フォノイコライザー+アンプ内蔵スピーカー 40,000〜70,000円
本格構成 プレーヤー+フォノイコライザー+プリメインアンプ+スピーカー 80,000円〜

入門構成でも十分楽しめますが、おすすめ構成にすると音の解像感が大きく変わります。フォノイコライザーの選び方レコード針の選び方も合わせてご覧ください。

レコードを選ぶときにチェックすべきポイント

初心者が見ておきたいポイントをまとめます。

盤のサイズと回転数を確認する

レコードには主に以下の種類があります。購入前に自分のプレーヤーが対応しているか確認しておきましょう。

種類 サイズ 回転数 収録時間の目安
LP(アルバム) 12インチ(30cm) 33 ⅓回転 片面約20〜25分
EP / シングル 7インチ(17cm) 45回転 片面約5分
12インチシングル 12インチ(30cm) 45回転 片面約10〜15分

初心者にはまずLP盤がおすすめです。アルバム1枚をじっくり通して聴く体験は、レコードならではの楽しみ方です。

プレスの種類を知っておく

同じアルバムでも、プレスの種類によって音質や価格が変わります。

  • オリジナル盤: 最初にプレスされた盤。希少価値が高く高額になりがち
  • リイシュー盤(再発盤): 後年に再プレスされた盤。最新リマスターで高品質なものも多い
  • 国内盤: 日本プレス盤。帯やライナーノーツが付属する
  • 輸入盤: 海外プレス盤。価格が安い傾向がある

初心者にはリイシュー盤か国内盤が安心です。

レコード初心者が買える場所と買い方のコツ

購入場所の詳しい比較はレコードの購入場所ガイドで解説していますが、ここでは初心者におすすめのルートを紹介します。

実店舗(レコードショップ)で買う

最初の1枚は、できれば実店舗で買うことをおすすめします。スタッフに「初めてレコードを買うのですが」と声をかけてみてください。きっと親身になって相談に乗ってくれるはずです。

オンラインで買う

近くにレコードショップがない場合は、Amazon、タワーレコードオンライン、HMV & BOOKS onlineなどを活用しましょう。Discogsなら海外セラーからの購入も可能です。

レコードを買ったあとに知っておきたいこと

レコードを長く楽しむために、基本的なケアも押さえておきましょう。

  • 再生前にクリーニングする: 新品でも静電気やホコリが付着しています。レコードのお手入れガイドを参考にしてください
  • 盤面には指で触れない: 音溝に皮脂が付くとノイズの原因になります
  • 縦置きで保管する: 横に重ねると反りの原因になります
  • 直射日光と高温多湿を避ける: 熱で盤が変形することがあります

慣れてきたらDJへの入門という楽しみ方もあります。レコードの世界は聴くだけにとどまらず、どこまでも広がっていきます。

まとめ

  • 最初の1枚は、自分が好きなアーティストの定番アルバムを選ぶのが最も確実な方法です
  • 初心者には新品のリイシュー盤がおすすめ — 盤の状態を気にせず音楽に集中できます
  • 予算はレコード1枚3,000〜5,000円、再生機器は15,000円〜が目安。まずは無理のない範囲で始めましょう
  • 実店舗のレコードショップで店員さんに相談しながら選ぶと、初めてでも安心して購入できます
  • 購入後は正しいクリーニングと保管を心がけることで、レコードを長く良い状態で楽しめます

用語集では、本記事で登場した専門用語の詳しい解説もご覧いただけます。


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