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Oasis『(What's the Story) Morning Glory?』史上最高のブリットポップアルバム

1995年10月にリリースされたOasisのセカンドアルバム『(What's the Story) Morning Glory?』は、ブリットポップの頂点を極めた歴史的傑作です。WonderwallやDon't Look Back in Angerといった永遠の名曲を含む本作は、世界中で2200万枚以上を売り上げ、UKロック史に燦然と輝く金字塔となりました。

アルバム概要

デビューアルバム『Definitely Maybe』の成功を受けて制作された本作は、Owen MorrisとNoel Gallagherの共同プロデュースにより、前作以上に洗練されたサウンドを実現しています。Creation RecordsからリリースされたオリジナルUK盤は、全英アルバムチャートで初登場1位を獲得し、10週連続でトップの座を守り続けました。

レコーディングはRockfield StudiosとMaster Rock Studiosで行われ、1995年5月に完成しました。前作の荒削りなエネルギーを保ちながらも、より普遍的なメロディとアレンジを追求した結果、ブリットポップというジャンルを超えて世界中のリスナーの心を掴む作品に仕上がっています。

アルバムタイトルは、Ringo StarrがJohn Lennonに語ったとされる「What's the story, morning glory?」というフレーズに由来しています。このBeatlesへのオマージュは、Oasisの音楽的ルーツを明確に示すものであり、本作全体に流れるクラシックロックへの敬愛を象徴しています。

収録曲の聴きどころ

オープニングを飾る「Hello」は、メロトロンの神秘的な音色とヘリコプターの効果音で始まる壮大なイントロダクションです。LiamのボーカルとNoelのギターが徐々にビルドアップしていく構成は、アルバム全体への期待を高めます。

「Roll with It」は、全英シングルチャート2位を記録したロックンロール・アンセムです。シンプルながらキャッチーなリフとコーラスは、ライブで観客を熱狂させる定番曲となりました。このシングルのリリースは、Blurの「Country House」と同週に設定され、ブリットポップ戦争として話題になりました。

アルバム最大のハイライトは、言うまでもなく「Wonderwall」です。全世界で最も再生されたOasisの楽曲であり、アコースティックギターを基調とした美しいメロディは時代を超えて愛され続けています。Noelによれば、この曲は「誰かにとっての救いの存在」について歌ったものであり、その普遍的なテーマが多くの人々の心に響きました。ストリングスアレンジも秀逸で、楽曲に深い感動を与えています。

「Don't Look Back in Anger」は、「Wonderwall」と並ぶアルバムの双璧をなす名曲です。Noelがリードボーカルを取るこの曲は、John Lennonの「Imagine」を思わせるピアノイントロで始まり、希望と前向きなメッセージを歌い上げます。「So Sally can wait, she knows it's too late」というフックは、ブリットポップを代表するラインとなりました。

「Champagne Supernova」は、7分半に及ぶアルバムの壮大なフィナーレです。サイケデリックなギターソロと哲学的な歌詞が融合し、宇宙的な広がりを持つ楽曲に仕上がっています。Paul WellerとNoel Gallagherのギターソロの掛け合いは、レコードで聴くと特に感動的です。

「Some Might Say」は、Oasisにとって初の全英1位シングルとなった記念碑的な楽曲です。オプティミスティックな歌詞とキャッチーなメロディは、バンドの商業的成功を決定づけました。

「Morning Glory」は、タイトルトラックとして疾走感あふれるロックナンバーです。ギターリフの切れ味とドラムのグルーヴが絶妙で、Oasisのライブでも定番の盛り上がり曲となっています。

オリジナル盤の特徴

Creation RecordsからリリースされたオリジナルUK盤は、Michael Spencerが撮影したBerwick Streetの写真をジャケットに使用しています。ロンドンのソーホーにあるこの通りは、音楽ファンの聖地として知られ、ジャケット撮影後は多くのファンが訪れるスポットとなりました。

盤質については、初期プレスは非常に高品質で、特にストリングスやピアノの音色が美しく再現されます。カタログナンバーはCRE LP 189で、180gの重量盤として製造されました。後年のリマスター盤と比較すると、オリジナル盤は中域の温かみと高域の自然な伸びが特徴です。

インナースリーブには全曲の歌詞が印刷されており、Noelの詩的な世界観を深く味わうことができます。また、バンドメンバーのクレジットやレコーディングスタジオの情報も記載されており、90年代のレコード文化を象徴する丁寧な作りとなっています。

レコード用語解説で説明されているように、マトリクス番号を確認することでプレス工場や製造時期を特定できます。初期プレスは特にコレクターズアイテムとしての価値が高く、中古市場でも人気があります。

レコードで聴く魅力

本作をレコードで聴く魅力は、アナログならではの温かみのある音質で名曲たちを体験できることです。特に「Wonderwall」のアコースティックギターとストリングスは、デジタル音源では得られない繊細な響きがあり、楽曲の感動がより深まります。

「Don't Look Back in Anger」のピアノイントロは、レコードで聴くと鍵盤を叩く微細な音まで捉えられ、まるで目の前で演奏されているかのような臨場感があります。アナログ特有の空間表現が、楽曲の持つエモーショナルな要素を最大限に引き出します。

「Champagne Supernova」の長尺な展開は、レコードで聴くことでより没入感が増します。ギターソロの重なりやエフェクトの細部まで聴き取れ、サイケデリックな音世界に完全に浸ることができます。針がレコード盤を走る物理的な感覚が、音楽の旅路を実感させてくれます。

アルバムをA面、B面と分けて聴く体験も重要です。A面の終わりでレコードを裏返し、B面に針を落とす瞬間は、音楽との対話を深める特別な時間です。この行為自体が、アルバムという作品を深く味わうための儀式となります。

レコードを購入できる場所では、オリジナルプレスやリイシュー盤を探すためのガイドを提供していますので、本作を手に入れる際の参考にしてください。

まとめ

Oasis『(What's the Story) Morning Glory?』は、ブリットポップの最高峰であり、90年代ロックを代表する不朽の名盤です。Wonderwall、Don't Look Back in Anger、Champagne Supernovaといった永遠の名曲は、世代を超えて歌い継がれています。

Creation Records UK盤のオリジナルプレスは、音質の素晴らしさとコレクターズアイテムとしての価値から、レコードコレクターにとって必携の一枚です。アナログで聴く本作は、デジタルでは味わえない深い感動と臨場感をもたらしてくれます。

ブリットポップの黄金時代を象徴する本作を、ぜひレコードで体験してください。針がレコードに触れた瞬間、1995年のロンドンから届く希望のメッセージが、あなたの心に永遠に響き続けるでしょう。


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